第4期生
(2023年度)
磯田 茉莉夫さん
就農地:青梅市
| 栽培作物 |
エダマメとスイートコーンを中心に15品目 |
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入講時は農業の知識が全くありませんでした。アカデミーで栽培技術を一から学べたことで、就農にたどり着くことができました。いろいろな品種について幅広く教えてもらい、「これを育ててみたい」「もう1品目増やしたい」と思ったときの選択肢が広がりました。
アカデミー2年次には自分の畑をもって管理しますが、ラッカセイの鳥獣害や、夏播きエダマメの生育不良などのトラブルがありました。経験を活かして、現在は事前に対策を講じています。
先進農家の見学に加え、青色申告やポップ作成、ブランディングといった幅広い分野を学べたことも大きな収穫でした。
同期とはアカデミー時代からメッセージアプリでグループを作り、就農後もやり取りを続けています。先輩方とも情報を共有しています。
都心のスーパーへの出荷は、同期と先輩の3人で共同で取り組んでいます。納品に行くのに片道約1時間、プラス荷下ろし作業などで往復すると3時間くらいかかるので、効率アップのために分担することにしました。交代で担当日を決め、3人の中間地点である先輩のところに収穫物を持ち寄り、そこから納品に行く方法をとっています。
日頃から連絡を取り合ってきたことが、こうした連携につながっているのだと思います。
アカデミーの派遣研修でお世話になった農家さんたちは、今でも気にかけてもらっており、近くにいらした際には畑に立ち寄ってアドバイスをくださいます。近隣の農家さんとのつながりもできましたし、研修先の農家さんたちの存在がなければ、今のように農業を続けることは難しかったかもしれません。
市役所と農地中間管理機構からの紹介です。借りている畑はそれぞれに地主さんが違うのですが、比較的近くで借りることができました。ハウスはまだ所有していません。
季節によって異なりますが、7月は朝4時頃からトウモロコシの収穫を行い、その後、出荷調整をしてJAに納品しています。週に1〜2回は、夕方から遠方のスーパーへの納品もあり、その際は往復3時間ほどかかります。
想定していたより時間がないと感じています。アカデミーでやっていた頃とは規模が違いますし、出荷調整もていねいにやっていると時間がかかります。エダマメは収穫時期がずれるように計画して種まきしたのですが、作業時間が確保できずに出荷できないまま終わった株もありました。
現在のスタイルでは作業効率に課題があり、機械もまだ十分にそろっていません。今後は、どの作物を中心に育てていくかを考え、それに応じた機械の導入も検討していく必要があります。
今年1年はトライアンドエラーを繰り返しながら、重点を置くところと削るところを見極めています。失敗には必ず理由があります。そこから学びを得るための時期です。手始めに15品目を育ててみることにしましたが、今年の結果を踏まえて、来年以降は品目を絞っていこうと考えています。
自分の武器となるものを見つけて形をつくっていくことが当面の目標です。
エダマメとスイートコーンを中心にやっていくことになりそうだと現時点では考えています。この品目でスケジュールがきちんと回るようにしていき、東京での農業のひとつのロールモデルになれるように頑張っていきます。
アカデミーで加工についても学びました。いずれ、東京産の野菜を使った加工品をつくるという夢も思い描いています。